炭素繊維強化プラスチックの生産性革新へ
炭素繊維プリプレグは、炭素繊維の束を薄く広げて熱硬化性樹脂を含浸させた、最高強度の強化プラスチックを製造するためのシート状中間材料です。
SERECARBO®︎(セレカーボ)は、世界初の30秒硬化とシート常温保管を実現、炭素繊維強化プラスチックの生産性を最大5倍に向上できる新型プリプレグです。セーレンは、DIC株式会社、福井県工業技術センターと共同で量産プロセスを構築、実証機を用いたシートサンプルの提供を開始しております。

世界最速硬化 炭素繊維プリプレグ
SERECARBO®︎(セレカーボ)とは
炭素繊維強化プラスチックの生産性を最大5倍に向上できる新型シート材料
SERECARBO®︎は、空気開繊技術と特殊秒速硬化樹脂を高精度に融合することにより、世界最速30秒硬化、世界初のシート常温保管対応を実現。生産性革新に加え、設備や管理負担の大幅軽減を可能にします。また薄地軽量、かつ高い疲労耐久性も両立、高いスペックを要求される用途への適用が可能です。
空気開繊技術
繊維の薄地均等シート化
⇒ より強く薄く軽く

秒速硬化樹脂
速硬性 + 常温安定
⇒ 成形工程の簡略化

高精度含浸
薄膜塗工 + 均等含浸
⇒ より強く薄く軽く

SERECARBO®︎の特徴


開発進度
パイロット製造サンプル供給中 500mm幅
(拡大量産目標:2024年後半~2025年)
SERECARBO®︎の活用例・用途
活用例
- 強度や耐久性を高めたい、軽くしたい
- 成形を変えたい、負担を減らしたい
(設備、エネルギー、管理) - 工場のCO2排出を減らしたい
- 新たな用途や製造手法の創出
(巻付けながら硬化させる筒物 等)
対応成形法
- 金型プレス
- 巻取り成形
- 連続成形(ベルトプレス、引抜き他)
- オートクレーブ
想定用途
航空宇宙


車輌


土木・建築


素材データ
標準見本(幅300mm×100m巻)
横スクロールでご覧ください
品番 | 炭素繊維タイプ | 樹脂タイプ | 繊維目付 (g/m2) |
樹脂含有率 Rc(wt%) |
基材目付 (g/m2) |
参考厚み (mm) |
UD050-AS01R | PAN系標準グレード ・引張強度:4900MPa ・弾性率:230GPa ・密度:1.80 |
標準硬化タイプ 硬化スピード優先 170℃40秒硬化 (150℃1分) 標準物性・低吸湿・Tg140℃ |
50 | 36 | 75 | 0.05 |
UD100-AS01R | 100 | 34 | 150 | 0.10 | ||
UD050-AL01R | 低温硬化タイプ 低エネルギー+外観品位優先 120℃3分硬化 (100℃5分) 標準物性・低吸湿・Tg121℃ |
50 | 36 | 75 | 0.05 | |
UD100-AL01R | 100 | 34 | 150 | 0.10 |
保管期限目安

5℃ | 20℃ | 30℃ |
40℃ | |
標準硬化タイプ | 12ヶ月 | 6ヶ月 | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
低温硬化タイプ | 6ヶ月 | 3ヶ月 | 1ヶ月 | 2週間 |
期限を過ぎましても、硬化反応性がすぐに低下するものではなく、わずかずつ緩やかになっていきます。
それによりわずかながら物性への影響も出てくるものと予測していますが、明確には観察されておりません。
近日追加予定
「300⇒ 500mm幅」「厚地200gタイプ」「織物タイプ」「高靭性タイプ」
その他の目付、巻き長、樹脂含有率、繊維グレード、機能等の
カスタマイズにつきましては、別途相談させてください
カスタマイズにつきましては、別途相談させてください