“変えよう、変わろう”を合言葉に、改革の手を緩めることなく、
「生活価値創造企業」を目指します。
4つの基本戦略
IT化・ビジネスモデル転換
ITを活用して、新しいビジネスモデルを構築
非衣料・非繊維化
オンリーワン技術の活用による新規事業の創出
グローバル化
地球規模での事業展開
企業体質の変革
のびのび いきいき ぴちぴちで、強い企業体質へ
これら4つの基本戦略の制定から今日に至るまで、幾たびの経済環境や社会構造、そして流通構造の激しい変化がありました。それらを越えたいま、得られた成果を評価すると、この基本戦略は、いつの時代においても将来を見据えた確かな戦略であったと確信しております。
次の新たな飛躍を目指し、「素材から製品化、BtoBからBtoC」を中期事業戦略におき、従来よりも付加価値の高い流通ポジションにおける販売事業拡大を進め、高収益モデルへの転換に取り組んでまいります。
IT化・ビジネスモデル転換
企画・製造・販売の「流通一貫機能」と原糸製造から縫製までの「一貫生産体制」による「小ロット・短納期・在庫レス・オンネット・低コスト・省資源・省エネルギー」を進化させ、生活者のニーズ・CS(顧客満足度)に100%対応しつつ、ムダ・ロスのゼロを実現する21世紀型ビジネスモデルの完成を目指します。
- 1)DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、当社独自のデジタルプロダクションシステム「Viscotecs®」とSCM(サプライチェーン・マネジメント)システムをさらにレベルアップさせ、ビジネスモデルの基盤を強化。
- 2)パーソナルオーダーシステム「Viscotecs Make Your Brand」の販売拡大に向け、バーチャル試着など便利性を高めたシステムやコンテンツを改良。在庫レス小売経営を目指した新しいビジネスモデルによるSPA事業を拡大するとともに、BtoBビジネスにおいても、同システムの事業を展開。
- 3)原糸から繊製までの「一貫生産体制」を活用し、製品化・部品化の拡大及びBtoCビジネスの拡大。
- 4)AI活用による検査工程DXなど、生産工場のスマートファクトリー化による業務効率化・生産性向上推進。
非衣料・非繊維化
繊維技術をコアとして、そこから派生する繊維加工技術、応用化学、機械工学、ITを活用し、車輌資材事業、エレクトロニクス事業、環境・生活資材事業、メディカル事業の非衣料・非繊維分野の事業を拡大してまいります。
- 1)ビスコテックスによる非繊維材料(金属、陶器、樹脂、ガラス、コンクリートなど)に対する加飾ビジネスの顧客開拓及び拡販。(用途:車輌用インストルメントパネル、外壁資材など)
非繊維ビスコテックス・システム販売の事業拡大。 - 2) 車輌内装材向けの高級感と優れた機能性を備えた“本革を超えた新素材”「クオーレ®」の拡販及びファッション、産業資材分野等における新規用途開拓。
さらなる快適機能や高耐久性能の付加、非繊維ビスコテックスとの融合による高付加価値品の開発と拡販。 - 3)柔軟性、伸縮性、耐屈曲性に優れた導電性ファブリック「メタフレックス®」の用途開発と市場拡大及び拡販。
- 4)KBセーレン(株)のエンプラ繊維である、LCP繊維「Zxion®」及びPPS繊維「Gradio®」の用途開発と市場開拓及び拡販。
- 5)セーレンKST(株)の独自技術である、厚膜熱酸化膜付ウェーハや各種SOIウェーハの拡販。
- 6)シルクたんぱく質「セリシン」をベースにした当社オリジナル化粧品「comoace®」シリーズやヘルスケア商品の拡販、及びセリシンの優れた機能である保湿、美白、酵素安定、細胞保護、抗酸化機能などを応用した医療分野などへの参入・拡販。
- 7)瞬間消臭機能を備えた「DEOEST®」(用途:アンダーウエア)、「イノドールクイック瞬感消臭®」シリーズ(用途:ブランケット、シーツ、介護商品など) の拡販。
- 8)人工衛星及び人工衛星部品の開発・製造・販売等、宇宙関連分野の事業拡大。
- 9)炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の生産性と物理特性を変える新型プリプレグ「セレカーボ®」の用途開発と拡販。
グローバル化
少子高齢化による人口減少、国内市場縮小が見込まれるなか、今後さらなる経済成長が期待される新興国市場での収益拡大を図るとともに、グローバルでの最適地生産・最適地仕入等、グループ経営の強化を進めてまいります。
- 1)海外新拠点拡充による車輌資材事業の世界シェア拡大。SEIREN Hungary Kft.(ハンガリー)を拠点に、環境意識の高い欧州における合成皮革の車輌シート材の拡販。
- 2)上海を拠点とする、世聯美仕生活用品(上海)有限公司(中国)によるセーレングループ差別化商材の拡販。
企業体質の改革
- 1)意識改革
- A)仕事の目的を理解し、その目的を完遂するための役割と責任の明確化。
- B)企業理念「のびのび いきいき ぴちぴち」「五ゲン主義(原理・原則・現場・現物・現実)」の徹底。仕組みとしての「整流」 「見える化」「見つけましたね運動」「革命的VA活動」等の浸透・定着。
- 2)研究開発力の強化
- 技術開発、設備開発、ソフト開発などへの積極的な投資と環境づくり。
- 3)資本効率の向上と収益力の強化
PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本当期純利益率)、PER(株価収益率)などの向上。 - 4)グループ連結経営の強化
グループ企業価値を最大化するべく、グローバル本社体制による、グループ企業のガバナンス強化。グループ各社の役割・責任を明確にし、効率的で最適な企業統治システムを構築するとともに、各社の事業の見直し・選択と集中を行う。 - 5)本社改革
スピード経営のための仕組みやシステムの構築、会長・社長スタッフとしての役割機能強化。 - 6)人材の育成・確保、雇用安定
- 21世紀型の高付加価値新規事業の創出やグローバル事業の拡大にあたり不足する新たなニーズにマッチングする人材の育成及び確保。中期戦略を見据えた、グループ全体の人員戦略の見直しと、ローテーションや人材育成を含めた適切な施策実施。
- 7)サステナビリティへの取り組み
- A)省エネルギー活動及び環境対応型製品の開発に取り組むことにより、ロス・ムダの削減、リサイクルの推進、環境負荷の低減を図る。
- B)「21世紀型企業への変革」を進めるためには、社員一人ひとりが心身ともに健康で、活力溢れることが不可欠との考えのもと、健康経営に取り組む。
- C)会社法、金融商品取引法に基づいたコーポレート・ガバナンスや内部統制システムを構築・推進し、企業統治や企業活動の透明性を高める。
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